国民的に気になる症状の上位には、肩こりや腰痛が入ってきます。国民的に慢性的な悩みなのでしょうね。
肩こりがひどくなると、首がこり、さらにひどくなると、頭が痛くなる。痛みだけでもつらいですが、気持ちが悪くなって吐き気を催してしまう。そうなる前に、なんとかひどいコリをなおしたいですよね。
肩こりや腰痛も、漢方薬で改善が期待できそうです。
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
- 附子(トリカブトを熱処理したもの)が入っている。
- 附子には、肩こりの痛みを和らげ、血流を改善する効果がある。
- 構成生薬は、桂皮・芍薬・蒼朮・附子・生姜・大棗・甘草
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
- 腰痛一般に有効
- 構成生薬は、当帰・川きゅう・芍薬・地黄・蒼朮・茯苓・桃仁・牛膝・陳皮・防巳・防風・竜胆・白し・生姜・威霊仙・きょう活・甘草
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
- 歩くと足が痛く、冷えが伴う場合の腰痛に用いる
- 構成生薬は、当帰・桂皮・芍薬・細辛・呉茱萸・生姜・木通・大棗・甘草
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- しびれや足の裏に違和感がある、坐骨神経痛のような痛みがある場合に使用
- 構成生薬は、地黄・山薬・山茱萸・茯苓・沢潟・牡丹皮・桂皮・附子・牛膝・車前子
- 疎経活血湯+芍薬甘草湯
- ギックリ腰など急性の腰痛に痛みを和らげる効果がある
<上記内容は、2017年1月5・12日号週刊文春の記事(P194 – P196)を参照しています。>