頭痛を経験したことのない人はほとんどいないのではないでしょうか。ストレスからくる頭痛、肩こりからくる頭痛など原因はさまざまですが、つらい頭痛は早くすっきりと解消したいところです。
一般的には、痛み止めの薬を飲むことで治しますが、西洋薬の痛み止めよりも漢方薬のほうが効く人も多いということです。
鎮痛剤をたくさん飲むことで、薬による誘発性の頭痛をひきおこすこともあるようなので、薬の量をへらす意味でも漢方薬を使用するのもいいことなのですね。
- 葛根湯
- 一般的な頭痛に効く漢方薬
- 構成生薬は、葛根・麻黄・桂皮・芍薬・甘草・大棗・生姜
- 風邪によく使われる
- 釣藤散
- 高齢者の頭痛やめまいに効く漢方薬
- 構成生薬は、釣藤鈎・石膏・茯苓・半夏・防風・菊花・人参・麦門冬・陳皮・生姜・甘草
- 五苓散
- 子どもの頭痛に効く漢方薬
- 構成生薬は、猪苓・茯苓・蒼朮・沢潟・桂皮
- 片頭痛に効果がある呉茱萸湯が苦く、まずくて飲めないと感じる場合に服用する漢方薬
- 当帰芍薬散
- 生理痛時の頭痛に効く漢方薬
- 構成生薬は、当帰・川きゅう・芍薬・蒼朮・沢潟・茯苓
- 呉茱萸湯
- 脈が打つような片頭痛に効く漢方薬(トリプタン製剤と併用)
- 構成生薬は、呉茱萸・人参・大棗・生姜
- 非常に苦い
子どもの頭痛にも片頭痛にも同じ五苓散が効くというのは不思議な感じですね。
<上記内容は、2017年1月5・12日号週刊文春の記事(P194 – P196)を参照しています。>